森永製菓 森永製菓┃平成31年3月期 第2四半期 決算説明会  


海外事業:アジア、開拓エリア

前のページヘ 次のページへ 一括ダウンロード
アジアの中で、インドネシアでは、なかなか「ハイチュウ」の認知も高まらず、売上も伸びませんでした。これは幾つか誤算がありました。
当初は、インドネシアの中間層が活発な消費をしてくれるものと想定していましたが、モダントレードと言われているようなマーケットにお客様がシフトするよりも、従来のワルンという小さな小売店での購買がまだまだ大きく、想定する消費行動になっておりません。また、事業の大きな構成比を占める粉ジュース事業が結果を残せない中で、「ハイチュウ」などのキャンディに対して効果的なマーケティング施策が行えなかったことも影響しております。

合弁会社としての提携は解消いたしますが、投資した「ハイチュウ」のラインは維持して、OEMの生産は続けていただきます。今後も、インドネシアを生産拠点としながら東南アジアを攻めていきたい考えは変わりません。そのほか、タイでの「ハイチュウ」は相変わらず人気で、セブンイレブンの6,000店舗に並んでいます。今後、中間層がもっと活発な消費をしてくれれば、マーケットがつくれるということで、東南アジアも重点地域という位置づけは変わっておりません。少し想定よりも伸びが遅れているのは否めないところですが、依然として大きな成長ポテンシャルを持っていると認識しています。
その他のエリアでは、イギリスなどでテストマーケティングを開始しております。
実は10年以上前にイギリスもやってみたのですが、そのときはコンサバなマーケットですのでなかなか店舗に導入が進みませんでした。
今回は、テスト的に「ハイチュウ」を置いていただきまして、アメリカ並みの店頭回転も見せているようで、非常に楽しみにしているマーケットです。イギリスを拠点にしてこれからヨーロッパの市場に入っていけば、東南アジアでは少し中間所得層が伸びてくるのを待っていましたけれども、先進国では別な形のビジネスができるということで、こちらにも力を入れていこうと考えております。

今後も成長分野のウェルネスと海外に力を入れていき、それを支える基盤として国内の工場再編を含めた生産に投資をしていきます。そして既存のビジネスでは主力品に集中して、既存ビジネスの効率をさらに上げていきますというのが基本的な方針、変わらぬ方針です。