株式会社エスプール 第10期 (2009年11月期)決算説明資料  

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第10期 (2009年11月期) 決算説明資料

目次

はじめに

1.第10期 (2009年11月期) 業績ハイライト

2.第10期 (2009年11月期) 業績分析

3.第11期 (2010年11月期) 事業方針

4.第11期 (2010年11月期) 業績予想

5.第11期(2010年11月期) 業績予想の解説

6.株主還元施策

7.今後の事業戦略について

8.IR担当窓口・免責事項

参考資料

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[T] 「強みを活かしたアウトソーシングサービスの提供」

 「強みを活かしたアウトソーシングサービスの提供」についてのテーマは、現在好調な分野というのが、端的に言いますと「コスト削減」をキーワードとしたビジネスソリューションの提供という部分になりますので、そこに注力していきます。ご説明するのは4分野になります。

 まずロジスティクス分野では、お客様の物流コストの削減を実現していきます。もともと弊社は、派遣で物流会社もしくは倉庫の運営会社に派遣で人を提供していました。それで10年間仕事をやってきたのですが、さすがに10年間この仕事をやっていると、それなりのノウハウや手法が身についてきました。そして、前期(第10期)から、自社で平和島に800坪の物流倉庫を借りています。今、クライアントが約60社ほどあり、発送代行業務を中心に、個配の荷物をまとめ、宅配業者に配送を委託して行っています。ここの倉庫1箇所で月商が約5千万円位になっていますので、荷物も非常に多く預かっています。荷物がたくさん集まることによって、配送単価が極限まで安くなっていますので、クライアント側も自社で宅配業者に来てもらって配送するよりも、数十パーセントコストが削減できるので、急激に荷物が集まっている状況です。
 今後もこの分野は、我々も資源を投下してやっていこうと考えています。持つものは人件費のみになりますので、宅配業者の仕入れと物流倉庫の賃貸に関しては、物量に応じて利用していって、我々もリスクを最低限にしていこうと考えています。

 続いて、採用代行アウトソーシング部門についても昨年の7月から始めています。これは、「人事部の採用予算を削減しますよ」というサービスです。大手の外食チェーン数社がサービスを開始しておりまして、募集費に関しては、だいたい2割から3割は削減を達成できております。
 それともう1つは、アルバイトの定着率を上げるサポートをしていきます。われわれがこれまで行ってきた派遣サービスでは利益を上げるためには定着率を上げていかないと、利益がでない仕組みになっています。例えばアルバイトの方を採用して定着率の低い会社に対して、その企業も福利厚生を良くしたり待遇を良くしたり努力していますが、我々人材を派遣する側は、お客様の福利厚生や待遇は変えられないので、我々の努力するべき所というのは、応募に来た方々をサーベイでいろいろ分類分けして、こういう性格、こういう点数の人は、短期を希望していたとしても長期間続く可能性が高い、逆に長く勤務したい、この仕事好きなので長く働きたいという方が来られても、データ・統計学的にこの人は長く続かないというのを仕分けるノウハウがあります。
 そのノウハウを定着率の悪いと言われている外食チェーンなどサービス業に、募集の段階でサーベイを貸し出すことによって定着率を上げていただこうというサーベイの貸し出しサービスも開始しており、それについても徐々に広がってきています。実際に我々は過去に20万人程採用してデータを取ってきたものがあり、それに基づいてサービスを始めていますので、お客様のほうもサーベイによってかなり定着率が上がっており、それを導入することによって結局間接採用コストが安くなり、継続率が上がることによって、アルバイトのサービスレベルも向上することになります。このサーベイの貸し出しについても進んでいくと考えています。

 そして、前期非常に業績の悪かったシステム事業では、POSシステムの導入サービスを強化していこうと考えています。こちらに関しては、開発期間が短いので我々の費用負担もあまりかからず、また、今まで納品してきたPOSしシステムも評判が良く、コスト的にも安く・早く開発できるのが売りとなっているので、こちらを伸ばして行きたいと考えています。
 結果としてお客様のPOSシステム導入の期間と費用が削減が出来るので、こちらも順調に推移しています。

 最後に、人材ソリューション事業ですが、コールセンターの派遣については地方を中心に伸びています。また、携帯電話販売派遣は去年だいぶ減ったのですが、これは景気の減退とはあまり関係なく、どちらかと言うと抵触日の問題でした。派遣先に当社のスタッフが1度全員転籍し、お客様の社員もしくは契約社員になったのですが、これが一段落して人手がまた足りなくなってきており、抵触日が明けてまた受注が増えてきております。我々がお付き合いしているお客様が、昨年たまたま抵触日が夏以降立て続けにあり、受注活動がストップしていたどころか、スタッフもお客様に渡ったということがありましたが、数ヶ月経ってくるとまただんだんと人員が足りなくなってきているので、また受注が伸びてきてます。
 また、我々が現在、力を入れているのは、営業代行・販売代行のサービスになります。これは、例えば回線とか携帯の販売など、今まで時給で請求してスタッフにも時給で支払っていて、我々もあまりリスクのない商売をさせていただいていたのですが、こちらについても流石に長期間行ってノウハウもあり、全国的に販売実績で上位のスタッフもたくさんいますので、それを派遣契約から請負契約に変更して、「1台販売したらいくら」、「1回線開通したらいくら」といった形にして、代理店を通さずに直接取引する形で開始しています。
 こちらについては、まだ数は少なく、非常に利益率も高い分リスクもありますが、今のところは過去の実績のあるスタッフを抱えていますので、とにかく経験者が沢山いる強みを活かして、ノウハウを徐々にためていき、我々の収益の改善を行うとともに、お客様に対しては営業コストを我々が流動費化することが出来ることをメリットに、この分野を伸ばして行きたいと考えています。