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 ATTCはアドバネクステクニカルトレーニングセンターの略称で、技術・技能者の研修制度です。図面、材料、金型、量産、コスト、品質管理から一般教養、顧客対応まで、技術者として必要な知識と技能を1年(約35回)かけて網羅的に学びます。研修完了後、筆記・実技試験を行い、合格者には「トレーナー」の認定が与えられます。
 「トレーナー」とは「当社の技術、技能を全て掌握し、実践および応用できる社員」と定義され、認定されると国内外での技術指導が可能になります。さらに上位には「マイスター」があり、卓越した技能と豊富な経験・実績を持つ者が認定されます。
 ATTCの目的は、ひとつは技術・技能者としてレベルアップし会社の発展に貢献することです。近年、急ピッチで海外工場を増やしていますので、現実的にも技術支援者の養成が急務となっています。もうひとつは、新技術やノウハウを会社の財産として共有し、かつ、継承していくことです。そのために、毎年ATTCでは技術のたな卸し(新技術を文書化し共有する)と、研修カリキュラムの見直しを行っています。また、「社員の社会的地位向上」という社員個人に向けた目的をあえて謳っていることも特徴です。
 前年度、ATTCからはじめての女性のトレーナーが誕生しました。従来、男性中心だった技術系の分野でも女性が活躍しています。






 今年度も創立記念日の11月22日に世界中の拠点で一斉に社会貢献活動を行いました。

 アドバネクスアメリカは、砂浜(シールビーチ、カリフォルニア州)の清掃活動を実施しました。砂浜には漂着物やレジャー客が置いていったゴミなど多くのものが落ちており、特にプラスチックゴミは、動物がエサと間違えて食べてしまう危険性があるなど、環境へ悪影響を与えます。この活動には社員だけではなく、その家族も参加し地域社会の環境改善に貢献しました。

 アドバネクスタイランドは、バンコクから北に250キロメートルほどにあるナコーンラチャシマー県のカオヤイ国立公園にて植林活動を実施しました。タイは高温多湿で森林資源が豊かなイメージがあるかもしれませんが、経済発展のさなか相当な規模で失われました。森林が減少すると異常気象が発生しやすくなり、また、森の保水力も減少しますので、2011年のタイ大洪水もそれが一因であったとされています。植林の方法は、山に分け入ると危険もあるので、樹木の種をパチンコで遠くに飛ばすというユニークな方法で行われました。