埼玉工場が2015年11月2日に竣工いたしました。
　埼玉工場は、近年当社が注力している自動車部品の専門工場で、今後中期経営計画達成に向け当社業容の拡大に寄与する予定です。埼玉工場は「スマートファクトリー」を標榜しており、従来の工場には無い３つの特長がございます。１つ目は、材料供給から加工、熱処理、品質検査、梱包までの工程を自動化できるように設計されていることです。自動化することで、作業員を最少化できるだけではなく、夜間に無人オペレーションすることも可能となります。２つ目は、一つのモニターで工場全体の稼働状況や進捗度が把握できることです。機械とコンピューターを繋ぎネットワーク化させることで、異常を一目でタイムリーに検出し、より綿密な管理が可能となります。３つ目は、環境に配慮されていることです。埼玉工場の天井や外壁は特別な断熱設計が施されており、真夏は気温40度近くまで上がる本庄市の気候でも冷房の電力は最小限に抑えられます。また、自然光を多く取り入れると共に全照明にLED を採用するなど省電力設計となっております。更に、気化した洗浄液を回収する設備も備えており、大気中への排出削減のみならず、再利用することで溶剤消費量も抑えられます。竣工後、機械の搬入やサンプル品テストを経て、16年３月頃に量産がスタートします。その後も、自動車産業向け品質マネジメントシステム（TS16949）取得、新規有力顧客との取引と第二期工事による増産体制の整備を計画しております。