KONICA MINOLTA コニカミノルタ株式会社 2016年度第1四半期 決算説明会  


2016年度業績見通し前回予想からの変化

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このスライドでは業績予想を見直すにあたって織り込んだリスクをまとめました。
まず、為替影響については、対ユーロ前提を5円円高に見直したこと、併せて、米ドルやユーロ以外の通貨も前提を見直し、[売上高で△200億円、営業利益で△60億円]のマイナス要因を見込みました。
事業要因としては、産業用材料機器事業の見通しを[売上高△100億円、営業利益△50億円]の下振れリスクあり、と読みました。
TACフィルムは、第1四半期は非常に厳しかったのですが、市場構造の変化点があり、適切に対応していくという判断が修正の要因の一つであります。皆さんもご承知の通り、当社が得意とするVA方式の液晶パネルでは、韓国→台湾→中国への勢力図の移動、また、TV画面サイズは50インチ超の大型化の流れになっています。一方、液晶パネルということでは、VA→IPSへのシフトが趨勢にあります。
当社も当然のことながら、このような業界変動については事前に想定しており、そのための準備・対応もしっかりと進めてきました。中国の大手パネルメーカーにも当社フィルムは採用されていますし、IPS用フィルムについては既に顧客認定を取得しています。
ポイントは、そういった変動による当社業績への影響が、想定より早く、そして大きくこの第1四半期に発現したということです。今回の修正で売上高を▲50億円引き下げましたが、既に準備は整っていますので、第2四半期、下期は急ピッチでキャッチアップしていく考えです。
産業用光学システムについては、スマートフォン関連のデバイス市況は全般に振るわず、それに伴って設備投資も停滞気味、加えて熊本地震の影響などもあり、業績見通しを引き下げました。
こういった事が、売上高:1兆300億円、営業利益: 550億円、当期利益:360億円の今回予想の背景です。
20ページにはセグメント別の売上高・営業利益のブレイクダウンを示しています。修正の内容はこれまでご説明してきたので省略します。
21ページには為替影響に関するデータをまとめていますのでご参照ください。