KONICA MINOLTA コニカミノルタ株式会社 2016年度第2四半期 決算説明会  


IoT時代の事業創出と高収益化 <営業利益率15%以上>(3)

前のページヘ 一括ダウンロード
このような領域が、次の中計の事業創出の柱となりますが、IoTにいって利益につながるのかという課題があります。当社が持っている強みをインテグレートする新しいIoTのデバイスを持ち、それをクローズなプラットフォームにして、そこに入ってくるデータ、画像を、ディープラーニングを掛ける領域。それに加えて、ここでマネタイズのカギと書いていますが、課題解決を汎用的に考えるのではなく、業種、業態の課題を本質的に発掘する、デザインシンキングという手法に注力しています。
すなわち、マネタイズできる課題にフォーカスするということです。それをアジャイルな事業創出の手段で進めていく必要があります。ここはコニカミノルタが今ビジネスイノベーションセンター、世界5極で展開している力がベースになり、IoT時代のマス・カスタマゼーションを世界5極同時で進める組織能力構築を大切にしたいと考えます。利益を考えますと、ソフトウエア戦略が非常に重要になります。ビッグデータの解析という範囲ではなく、当社に取り込める情報、画像の解析領域において、独自のソフト開発で高収益につなげるという考えで進めております。
最後に、コニカミノルタ流のサイバーフィジカルシステムを構築しますが、世の中の企業の課題解決には、オープンなプラットフォームの連携というのは必須です。ですから、コニカミノルタのマネタイズできるプラットフォームと、オープンなクラウドITとの連携を進めていきたいと思います。
以上が今後の中期経営計画の状況です。冒頭申し上げましたように、1.5兆、8%から10%という5年後の目標については4月から今までに変動した為替の影響だけでも250億ぐらいありますが、それ以外については4月14日申し上げた事業戦略に沿って、今年度から営業利益の増益を、円高が定着したとしても確実に実現できるように進めていきたいと考えております。