KONICA MINOLTA コニカミノルタ株式会社 新中期経営計画 SHINKA 2019  


KM流エッジIoT・パートナー戦略

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「成長」「新規」のかなり多くの部分が、コニカミノルタ流エッジIoT戦略と、それをベースにしたパートナーシップというになります。
エッジIoTを左に示しています。世の中でいうビッグデータ解析とかディープラーニング、あるいはAIをクラウド上でやるという世界は既にあります。ただ、クラウドでの解析に当社の強みはありません。当社の強みは200万企業の現場において、複合機、デジタル医療の診断機器、あるいは計測機器等の設置ベースでつながっているデバイスをIoTデバイスにして他のデバイスと繋がり、そこから持ち込まれる画像、すなわち人の動きであるとか細胞の情報といった特定のデータを、複合的に当社のプラットフォームに持ち込み、その場でリアルタイムに課題解決できるようなシミュレーション、ディープラーニングができることです。
そのプラットフォームは当社クローズでありますが、クラウドとのオープン性は保ちます。クラウドのデータ解析を使う、すなわち、クラウドAIに強い方々とのグローバル・パートナーシップが付加価値になります。お客様にとっての価値は、クローズな部分、つまり当社が儲けるところに加えて、グローバル・パートナーのオープンな力も持ち込むことができることです。
右の図に書いておりますように、当社がエッジIoTのプラットフォーマーになることによって生産性・効率化のサービスであるとか、より高付加価値なサービスをお客様に提案し、そこにエコシステムを構築します。そして、エコシステムでの付加価値を当社のプラットフォームに持ち帰る力をつけていきます。これをやらないと、日本の製造業はこれからのIoT時代に、結局はクラウドAIに対する下請けでしかないということになりかねません。当社は現場で、特に中堅・中小の業種・業態の方にとって欠かせない、バーティカルにおけるB2Bのエッジプラットフォームの存在としての立場を確立することを、何が何でもこの3年間で形にしていきます。